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イスラム国(IS)・イラク・シリア・クルド情勢

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【シリア民主軍SDF声明全文】イスラム国(IS)「首都」ラッカ攻略の第4段階へ

◆西・東・北部の3方面から包囲進める
シリアでイスラム国(IS)との戦いを続けるシリア民主軍(SDF)は、4月13日、ラッカ攻略へ向けた「ユーフラテスの憤怒」作戦の第4段階を開始する声明を発表した。昨年11月に始まった作戦は、クルド組織・人民防衛隊(YPG)主導のSDFが有志連合軍の航空支援と米軍特殊部隊の地上支援と連携しながら、ラッカの北・東・西の3方向から包囲する形で進められてきた。以下は声明全文。(一部意訳)

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声明を発表するSDF「ユーフラテスの憤怒」作戦作戦室のジハン・シェイク・エヘメド報道官。その右はSDF作戦部隊ディジワル・ヘバット・セレカニエ司令官。ラッカ攻略作戦は、有志連合の支援も受けながら速い速度で進み、ラッカの東・西・北の各方面の軍事要衝を攻略しながら、町を包囲するという作戦がとられている。(SDF写真)

「ユーフラテスの憤怒」作戦・第4段階開始声明
シリア民主軍(SDF)
(2017/04/13)

「ユーフラテスの憤怒」作戦室司令部の名において、我々は作戦の第4段階の開始を宣言する。これは、テロ集団から、(ラッカ)北部の残存地域とジャラーブ谷を解放し、我々の前にある最後の障害を除去し、また、ラッカ市の解放に備え、テロ集団を包囲状態に置くことを目的としている。 

この作戦は、シリア民主軍に連携する各勢力、各部隊の参加によって遂行される。作戦にはテロに抗する有志連合軍による包括的援護と地上でのアドバイスなどの支援を通じた全面的支援のもとに遂行される。進撃はラッカの東部戦線・西部戦線、ジラーブ谷と北部近郊地帯の各戦線でなされる。

この地域の住民がシリア民主軍に協力し、(戦闘地域での住民の)安全を確保するために移動することを求めるものである。敵がいる拠点から離れ、彼らが「人間の盾」として住民を使おうとしていることに警戒してほしい。

我々はわが人民の不屈さと、わが軍への協力に敬意を表明し、またラッカの町全体が解放される勝利に光明が差し込み、嫌悪すべきテロ集団を一掃することへの決意をあらたにするものである。

自由と民主主義のシリアを!
人民の兄弟たち同胞 万歳!
テロリズムとそれに加担するすべての勢力に恥を!

シリア民主軍(SDF) 総司令部
「ユーフラテスの憤怒」作戦室
2017年4月13日

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SDF・YPG部隊は、3月上旬、ラッカ東方にあるデリゾールと結ぶルートの要衝を制圧。デリゾールへの幹線道のひとつを分断し、ユーフラテス川に到達した。写真で戦闘員の背後にあるのがユーフラテス川。ISにとって戦略上、重要な物資輸送網のひとつが断たれることになる。右端は、ディジワル・セレカニエSDF作戦部隊司令官。(2017年3月上旬・SDF映像)

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ラッカ西方タブカでの戦闘拡大に備え、住民を退避させるSDF・YPG部隊。戦闘での住民被害を抑えるために、まず住民の安全道を確保し、地域から退避させながら展開している。(2017年4月上旬・YPG映像)

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戦闘開始前の住民退避では、避難先の場所・施設や食料の確保のほか、住民と地元部族の協力を取り付けねばならない。(2017年4月上旬・YPG映像)

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タブカ近郊の退避する住民。ISは一部地域で住民移動を阻み「人間の盾」にしようとしている。(2017年4月上旬・YPG映像)

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