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イスラム国(IS)・イラク・シリア・クルド情勢

イスラム国(IS)・イラク・シリア・クルド情勢

【シリア・巡航ミサイル攻撃】ANNA通信がシャイラート基地で破壊されたミグ戦闘機の映像公開~「化学兵器はヌスラ戦線」

◆「化学兵器使用はヌスラ戦線」と報じ、米国武力行使批判
シリア・イドリブ県南部で4月4日、アサド政権が化学兵器を使用したとしてアメリカは7日、シリア政府軍のシャイラート基地をトマホーク巡航ミサイルで攻撃した。一方、アサド政権は政府軍による化学兵器使用を否定。トマホーク攻撃から数時間後、ANNA通信(アブハジア・ニュース)がシャイラート基地に入り、現場から被害のようすを伝えている。ANNA通信はシリア政府やロシアの意向に近い報道が多いことで知られる。「化学兵器はヌスラ戦線によるもの」と報じているが根拠は示していない。どの勢力が関与し、それを政治利用したにせよ、化学兵器で犠牲となったのは多数の子供を含む一般市民である。

【動画】ANNA通信・シャイラート基地へのトマホークミサイル攻撃現場(2017/04/07)

映像では、トマホーク・ミサイルが格納壕(シェルター)を貫通したようすや破壊された戦闘機、またトマホークの部品と見られる破片なども映している。(通信社の映像を引用しているので、動画字幕は付けずに、以下に書き起こしキャプションをつけました)ANNA通信YouTubeより引用

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記者「2017年4月7日、シリアからANNAニュースのセルゲイ・バドュークがお伝えします。現在、シャイラート飛行基地に来ています」

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記者「昨夜未明、午前3時45分、ここはトマホーク巡航ミサイルの攻撃にさらされました。『イドリブ近郊でシリア軍による化学攻撃』がこの巡航ミサイル攻撃の理由とされました。ANNA通信は、化学兵器攻撃はヌスラ戦線の戦闘員が組織したものとする証拠を入手しています」

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「この悲劇の事件にはいくつもの疑問が浮かび上がっています」

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「それがこの飛行基地への攻撃の名目にされたのです。今日、米国政府はついに国際法を破る行為に出ました」

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「今回の巡航ミサイル攻撃の口実となったのがシリア・ハーンシェイフンでの事件です。反体制派勢力によると、化学攻撃によって30人以上が死亡とされました」

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「この悲劇にはいくつもの疑問が出ているにもかかわらず、事件の国際的調査を行なおうとする動きはどこからも出ていません」

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「ところが、わずか数日のうちに、この悲劇を引き起こした実行者が『特定』され即座に大量の巡航ミサイルが撃ち込まれたのです」

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「SNS(ソーシャル・メディア)の情報が、ミサイル攻撃の根拠とされたのです」

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記者「ミサイルは上を貫通してきたのですね?」

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シリア軍大佐「はい、格納壕の屋根を突き破ってきたのです」

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記者「これは、焼け焦げたミグ23ですか。格納壕の屋根を貫通し破壊されたのですか?」
大佐「はい、そうです。他の格納壕も同様の被害です」

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記者「(戦闘機や装備は)ここで燃えてしまった?」
士官「大きな格納壕を上部から正確に貫通しています。トマホーク・ミサイルが使われました」

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「米国側は、急に化学兵器がここに貯蔵されていたとの確信にいたったようです。米国防総省デイビス報道官は『(化学兵器攻撃の)戦闘機4月4日にこの基地から出撃し、イドリブ県で化学兵器による爆撃を実行した』などと主張しています。

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「また米軍司令官はこう発言しました。『(トマホークの)攻撃目標を慎重に選定し、化学兵器が貯蔵されていたと思われる目標すべてに命中した』。この主張のもと、兵器・弾薬庫と燃料貯蔵施設が破壊されたのです。弾薬格納庫だったところです」

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兵士「アメリカ人は、我々が化学兵器を使用したなどと主張している。化学兵器がどこにあるというのだ。もし我々がそんなものを保管していたなら、ここの兵士はみんな死んでいただろう。だが、ここで死んだのは7人だけだ。我々はこうしてここで歩き回っている。いかなる化学兵器も保管していなかったことの証しだ」

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記者「ここで死者が出たのですか」
大佐「2名の死者が出ました。中尉と下士官です」
記者「あなたの顔の傷は?」
大佐「爆撃で負傷しました」

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「兵士と士官あわせて7名が死亡しました。負傷者は13名です」

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「しかし昼までには、滑走路から瓦礫が取り除かれました」

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「すでにシリア軍の航空機とヘリは、この基地からの飛行任務を再開させています」

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大佐「アメリカはテロリズムを支援していると言える。(トマホークによる)攻撃は、テロリストを助けるものだ」

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大佐「ここの戦闘機はテロと戦う任務のために飛行していたものです」

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大佐2「ここにはミサイル準備施設がありました。空対空ミサイルです。多くが破壊されました」

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記者「彼ら(アメリカ)はここを爆撃したのですね。これは(シリア軍の)Kh23ミサイルですか」

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大佐2「わが軍のKh23ミサイルです。ここに格納されていて、爆発しなかったままのものです」

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大佐「コンプレッサーや車輌、作業用装備もありましたが、破壊されました」

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記者「(トマホークによる)爆撃はどのぐらい続いたのですか?」
大佐2「30分ほどです。ミサイルは次々と爆発しました」

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主権国家に対する武力攻撃は、当然、調査が求められます。しかしなによりもまずシリアでの化学兵器使用の事実確認について国際的調査がなされるべきです」

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「この調査を通じてのみ、実際の実行者への処罰がなされねばなりません。そうでなければ、力によって国際法が踏みにじられるでしょう」

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「そうれでなければ、今後、ソーシャル・メディアで出回った情報が根拠にされ、あらゆる国に、何発ものトマホーク・ミサイルが撃ち込まれるのを許すこととなってしまうでしょう」

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