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イスラム国(IS)・イラク・シリア・クルド情勢

イスラム国(IS)・イラク・シリア・クルド情勢

【IS声明・日本語訳】イスラム国(IS)アブ・バクル・バグダディ声明(全文)【1】前編

◆IS関連 ◆各国・各組織声明文

◆モスル決死戦を呼びかけ【声明前編】
イスラム国(IS)は11月2日、バグダディ指導者の音声メッセージをネット上に公開した。10月17日に開始されたイラク政府軍・クルド・ペシュメルガ部隊によるモスル奪還作戦を受けたものとみられる。ISはモスルでの戦闘を「十字軍同盟」が一体となった攻撃と位置付けており、欧米、アジアなどで市民を標的とする襲撃事件が起こることも想定される。ISは何を狙うのか。メッセージから何が読み取れるのか。以下、全文を2回に分けて掲載する。(おもに英語版をもとに訳出・一部意訳・コーランの引用は岩波文庫版から 声明後編(2)はこちら>>

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イスラム国「信徒の指揮官」声明(音声スピーチ・テキスト) 
「これぞアッラーと彼の使徒が、我らに約束なされたもの」

アブ・バクル・アル・フサイニ・アル・バグダディアッラーよ、彼を守りたまえ) 

まこと、アッラーにすべての称讃あれ。我らはアッラーを讃え、お力添えとお赦しを請い、心の悪と悪行からアッラーに庇護を求めるものなり。アッラーがお導きになる者は迷うことなく、アッラーが迷わせる者は導かれることはなし。並びなき御方、アッラー以外に神はなしと我は証言するものなり。ムハンマドアッラー下僕しもべであり、使徒たることを我は証言するものなり。以下、かくのごとく。

【信仰者たちは、部族同盟の軍勢を目にしたとき、「これぞアッラーと彼の使徒が我々に約束された通りだ。やはりアッラーと彼の使徒の申されたことは嘘ではなかった」と言って、いよいよ信仰心は増し、すべてをお委せしようという気持ちがつのるばかりだった】(部族同盟章:22節)

まこと、これぞアッラーのお約束。彼がなされ、お認めになりしもの。不信仰の世界は、いまここに総動員をかけ、召請し、同盟と部隊を結成し、あらゆる力、盟伴者、結託者、後援者を集めつつある。それは、イスラムとその民に戦争を仕掛け、また信仰者(=ムスリムとその宗教に対して、ありとあらゆる方途で計略をめぐらすためであり、また、航空、陸上、海上のすべての兵力装備をかき集め、アッラーの御光を消し去らんと血眼になっているのである。アッラーの宗教とこの地でなすべき道に敵対し、あの者どもが恐怖と脅威に怯えるのは、すなわちイスラムとスンナの民がカリフを抱き、その力が自身に向けられ、カリフがその地で強固になり、かつてのごとくその地から宣言を再び発することに震撼するゆえである。

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写真は2014年、ISが制圧したモスルで金曜礼拝に登場したバグダディ指導者。今回(11月2日)公表されたバグダディ音声メッセージのタイトル「これぞアッラーと彼の使徒が、我らに約束なされたもの」はコーラン・部族同盟章:22節からの引用。バグダディ指導者がメッセージを収録した時期や場所は不明。

イスラム国が今日、遂行するこの熾烈なる戦い、総力戦、大規模なジハードは、強き信仰と揺ぎなき信念があってこそ、アッラーの思し召しのもとに我々を拡大させるのである。これら一切は、アッラーがその下僕たちにお約束になった確固たる勝利のしるし、そして明確なる征服の証し以外のなにものでもない。

アッラーの啓典(=コーラン)と、敵に立ち向かうウンマ(=イスラム共同体)によるジハードの長き歴史を振り返るならば、近きに迫った我らの敵の破壊と殲滅の明確なる証しは、彼らが戦争に打って出て、アッラーとその使徒、その宗教に宣戦を布告した日に始まっていたこと。アッラーの下僕たちや後援者を殺傷せしめ、この地から追放せんと必死になっているのだ。この地とはアッラーのものであり、その下僕たちが受け継ぐようアッラーがお望みなられてきたものである。

祝福されし高貴なる御方、アッラーはこう仰せになった。
【そればかりではない。彼らは汝に嚇しをかけて、この国から追い出し、ここから追っ払ってしまうところであった。だが、勿論、そのようなことになれば、彼らも、汝が(出て行った)あと、そう永くは居残れなかったであろう。】(夜の旅章:76節)

まことにして、我らの勝利の始まりは、その最も偉大にして高貴なるものと同じく、我らの敵が最大限に戦力を動員し、戦陣を構築し、傲慢に振る舞い、その兵力を増強するとき、アッラーはご自身の下僕たちをお守りになり、そのお力、偉力、権能が差し響きとなりて立ち現れる。

高貴なるアッラーはこう仰せになった。
【それを知ったフィルアウンはただちに邑々に召集令を飛ばす。彼ら(逃げていくイスラエル人)はほんのひとつまみほどの少人数のくせに、よくもこのような小癪なまねをそおったな。だが、こちらは用意おさおさ怠りない大軍じゃ。しかし結局は、彼らも我らのために果樹園や泉水から追い出され、金銀財宝も地位も身分もなくしてしまった。我らがそれをそっくりイスラエルの子らに譲ってやってしまったから。さて、彼らは夜明けとともに追ってきた。いよいよ双方、互いに相手の姿が見えるまでになった時、ムーサー(モーセ)の率いる人びとは、「やれ、とうとう追いつかれてしまったか」と言い出す。「大丈夫、大丈夫」と彼(モーセ)が言う、「わしには神様がついていてくださるからな。きっとわしの手を引いて下さろう」と。その時、我らムーサーに啓示を下し、「お前の杖で海を打て」と命じた。果たして海は真っ二つに我、割れた二つはあたかも峨々たる山獄のよう。そこへ向こうの者ども(エジプト人)をおびき込んでおき、ムーサーとその一味だけは一人残らず救ってやり、その他は全部溺死させた。これこそれっきとした神兆ではないか。それなのに、大抵の者は信じようともせぬ。それにしても、汝の神様は実にお偉い、慈悲深いお方】(詩人たち章:53-68節)

崇高なるアッラーは、かく仰せにもなっている。
【そうこうしているうちに使徒たちは、いずれも、自分たちが嘘つき扱いされるものと思い込んで絶望してしまったものだが、そのとき必ず我らの救いの手が差し伸べられて、我らの救いたいと思う者は救われるのだった。そんなとき、罪深い人びとに下される我らの臂力は唯一人抑えることができなかった】(ユースフ章:110節)

おお、アッラーの下僕たちよ。信仰とは、集参したるムスリムの民の心のなかだけで完結するのではない。それは、集参せる民が信仰をめぐってジハードを成し、虚構まみれの者どもに、あらゆる力をもって身を呈して対峙し、その準備をなすまで、遂げられることはない。あまたの辛苦と酷難の痛苦が待ち受けるジハードと奮闘にその身をさらし、勝利と敗北の両方に耐え、恐怖に震撼し、苦しむことを通じて成されるのだ。

かくして、それは確固としてまぎれなく、また聳えて湾曲なく、アッラーの思し召しのもと、その信仰が正しく導かれる道を求めるのである。

そしてもしこれらの集者たちとこのジハードがなければ、信仰は弱まるばかりで心は腐り、まっすぐ聳えることはなかったであろう。また、人びとの心が濁り、意気阻喪のうちに消沈し、信仰が廃れる状況を目にしたことであろう。かくして、栄耀に苛まれるとき、この状況が生まれるのだ。

【もしアッラーが人間どもをお互いに牽制し合うようにしむけ給わなかったら、この地上は腐敗し切ってしまったことだろう。だが、有難いことにアッラーは、ありとあらゆるものにあまねく恵みをかけ給う】(牝牛章:251節)

まこと、アッラーの敵 - ユダヤ人、キリスト教徒、無神論者、ラフィダ訳註:シーア派の蔑称)、背教徒、あらゆる不信仰者の国民どもは、メディア、富、軍勢、車列装備を総動員して、ニナワ県のムスリムとジハード戦士に対する戦争を仕掛けている。ここがカリフ国の膝元にある拠点のひとつであり、イスラムしるべの地であることを知ったゆえだ。

訳註:ニナワ県=モスルを県庁所在地とするイラク北部の県。ISは2014年のモスル制圧以降、ニナワ県をニナワとジャジーラの2つの県に独自に分割し統治制度を施行)

あの者どもは、名誉と安全のうちに暮らすムスリムを目にし、イスラムの統治モデルが人びとのために実現されている事実を前に切歯扼腕するのだ。そこに抱かれる住民は庇護のもとに善良と祝福のなかで暮らしている。そしてこれこそ、あの者どもがもっとも恐れなすものである。なぜなら、これぞイスラムの権威を広め、その領地を拡大し、その地に人びとが入るための道程であるからからなのだ。

ゆえに、ニナワの住民よ、そしてとりわけジハード戦士たちよ、アッラーの宗教を畏れよ。諸君の敵にジハードをなし、撃滅戦を戦うにあたり、弱きに陥ることを警戒せよ。まことにもって、これこそイスラムの結束を緩め、真実の光を消すことにつながるのだ。移住者(=ムハジリーン)よ、この地の者(=アンサール)たちよ、予見をもって行動することを怠らず、自身のなした決意に不屈の構えで臨め。

その辛苦に耐えよ、ウンマ訳註:イスラム共同体)の分断はまもなく過ぎ去り、善と正義の言葉は取り戻される。まこと、こののちに明日は訪れ、この忍耐はいっさいの事どもに最良たる結果をもたらすであろう。高貴なるアッラーは仰せになった。
【いまに見ておれ、やがてこれらの軍勢は敗北し、逃げ出すだろう】(月章:45節)

アッラーはこうも仰せになっている。
アッラーが汝らに、二隊のうちどちらか一つは必ず汝らのものだと約束し給うて、汝らが、同じことなら、できれば武装していない方がほしいと思った時のこと、だがアッラーはそのお言葉によって、真理はどこまでも真理だということを示し、信仰なき者どもを根絶やしにしてしまおうと考えておられた。すなわち、悪人どもがいくら嫌がろうと、真理は真理、でたらめはでたらめだということを(お示しになろうと)しておられた】(戦利品章:7 – 8節)

カリフ国の兵士たちよ、アメリカの戦闘機とその結託者の前に立ち向かうなら、不撓不屈をもって立ち向かえ。天国とこの地上をその手でお治めになる御方(=アッラーに身を任せよ、その御方の前で。
【まことわが神は、まっすぐな道の上に立ち給う】(フード章:56節)

かく言うがいい。【「いやアッラーさえあれば我らは大丈夫。あんな立派な保護者がどこにある」】これなるはイブラヒムが火を前にしたときに放った言葉、そして人びとがムハンマド(彼に祝福と平安あれ)に向けて言ったとき、彼がお述べになったもの。
【「そんな人たちは、みんなが「(敵の)連中が お前たちに向かって結集したぞ。これはうかうかしてはおれないぞ」】(イムラーン家章:173節)

そして、もし諸天がこの地上に降りかかるなら、アッラーが信仰者(=ムスリムのために道を開くことを知れ。おお、ゆえに、突撃決死戦士の大隊よ、殉教志願戦士の車列よ、攻略奇襲戦士の戦隊よ、殉教を求める者たちよ、良き報奨と、その至極のものがあらんことを。おお、天の御園とアッラーのご満悦を願う者よ、アッラーの祝福のもと前進せよ。まこと、この戦争は、諸君の戦争なのである。

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アグ・バクル・バグダディ(本名・イブラヒム・アワッド・イブラヒム・アル・バドリ)は、1971年、イラク・サマラの出身とされる。2004年、米軍に対する抵抗闘争などの容疑で拘束され、イラク・キャンオウ・ブッカに収容される。写真は収容時に撮影されたもの。

不信仰者のもたらす闇夜を、昼へと転じよ。あの者どもの家々を打ち壊せ。あの者どもの血を川のごとく流させよ。そこにはアッラーがそのお心のもとにお授けになりし者、すなわち預言者、誠実なる者、殉教者、正しき者らと結ばれること獲得することをもって、最高の報酬と大いなる成功を成し遂げる方途が得られるであろう。かくて至高なるものは、その盟伴たること。諸君の状相を宣せよ。

【私が急いで来ましたのは、主よ、ただ御心にかないたい一心からでございます】(ター・ハー章:84節)

イスラムムスリムを総じてアッラーが諸君に良き報奨をお授けにならんことを。諸君は不信仰者に恐怖を味あわせ、彼らを泥沼へと引きずり沈めたのである。我ら、諸君の犠牲とならん。アッラーに続きて、援護、加勢、扶翼の最も良き源泉こそ諸君であったし、また、そうあり続けるであろう。おお、イラクのスンナの道に従う民(アハルス・スンナ)よ、これまで諸君が成してきたことは意味がなかったと誰が言おうものか?

諸君は屈辱と不名誉を味わってきた。諸君は、かつてイスラエルの子孫が彷徨ったごとくを強いられし者。ラフィダ(=シーア派どもが、諸君を辛苦の淵に陥れるのを日々、目にしないことがあっただろうか?あの者どもは、「イスラム国に対する戦争」の名の下に、諸君の土地に襲いかかり、その民を殺すか、女性や子供を捕囚にとるか、追放するまでは、そこから出て行こうとはしないのだ。イラクの町々からスンナの民が消し去られ、アッラーの創造物のなかで、最も卑しく、この地上を蹂躙してきた邪悪極まりなき者どもで満たされつつあるのが見えぬのか?

あの者どもが諸君の地を包囲するとき、あやつらが掲げる旗を見てみよ、その呼号を聞いてみよ。あの者どもが諸君をその地から追い立てるとき、その行状をとくと見よ。スンナの民のあらゆる地、諸君のイラクから諸君のシリアへ、諸君のナジュド訳註:アラビア半島中央部の高原地帯)へ、そして諸君のイエメンに至るまで、あの者どもがいっさいを踏みしだくのだと叫んだとき、いったいどんな号令を並べ立てているか、その耳で聴いてみよ。

おお、スンナの民よ、この地で諸君を支配したる者どもは、史上最低にして最劣極まる悪逆を成し、これを実践してきた。そしてその者たちは、諸君の敵に諸君の一切合財を、諸君の大地をも売り払ってきたのだ。ここにかくのごとく、諸君の領地は不信仰の無神論者ども、多神崇拝のラフィダども、悪徳に満ちたヌサイリども(訳註:アサド政権アラウィ派の蔑称)によって分断されてきたのである。これぞ全世界が耳目にしてきたその明白かつ邪悪なるバティーニの輩徒どもの罪業。(訳註:バティーニ=ここではシーア派とアラウィ派を総じて侮蔑的に呼称する用語として使っている)

不信仰者とマギ訳註:マギは一般に東方三賢者のことだが、ここではゾロアスター教神官を示唆し、イランを指す)、そしてロシアの支援を受けた専制邪悪極まるヌサイリども(=アサド政権)の策動に直面するアレッポがここにある。これを通してあやつらは、イスラム国との戦いに腐心し、また不信仰者の国々の主人ども、後援者どもの利益にかなうべくこの地上からアッラーの統治を取り除かんと死に物狂いになっている。これら背教一味の専制の只中で、その代替物、すなわりヌサイリ輩徒の存在をうち固めようと目論んでいるのだ。

ローマ人の策謀と計略は、預言者ムハンマドの半島訳註:アラビア半島を指す)においてさえも、いまもって遂行され続けている。ラフィダどもをその外縁において権力の座に据えるために、腐敗にまみれたサルール一族訳註:サウジアラビア・サウド王家の蔑称)の政府はその地を世俗非宗教化し、すべての民を不信仰者に仕立て上げ、その民の間に不道徳を拡散し、シャリーアイスラム法とそれに従う民衆のしるしと見なされるものの一切を打ち倒さんとしている。

それに留まるどころか、実際的な軍事参加をもって、不信仰の国々がイスラムイラク・シリアのスンニ派に対して仕掛ける戦争に加わったのだ。まさしく、彼らは、あらゆる辛苦の首魁であり、いっさいの災厄の根源である。それゆえ、おお、アラビア半島の男たちよ、(ムハンマドの)ご教友の末門たちよ、あの者どもを攻撃せよ、そして攻撃ののちにさらなる攻撃をなせ。

諸君の前に立ちはだかるあの者どもは、まさしくアッラーの敵。諸君の前に立ちはだかりしは、あの者どもの警備要員、兵士、警官ら。諸君の前に立ちはだかりしは、あの者どもの取り巻きの輩やジャーナリストら。諸君の前に立ちはだかりしは、あの者どもの指導者らやメディア扇動機関である。諸君の預言者(彼に祝福と平安あれ)の最後のご意志を思い起こせ。
アラビア半島に2つの宗教が存在することはならぬ】ハディース:マリークらの伝承)

おお、スンナに従う者たちよ! 諸君の宗教を護り抜き、諸君の権威を守り、諸君の力を支えるのは、アッラーを差し置けば、イスラム国をおいてほかになし。その御国こそ、諸君が栄光のうちに暮らすか、あるいは威厳のもとに死するかがある地。下劣なラフィダども、悪徳のヌサイリども、卑しき無神論の輩徒どもが諸君の名誉に対する手出しを許さぬ地。

おお、東西の地のムスリムよ!不信仰者の結託同盟に対する我らのジハードと闘争によって、世俗派、背教国家たるトルコは、下劣で臆病心に満ちたものとなった。ひとつの顔を隠そうとするとき、別の本来の顔があらわになるだろう。イラク北部とシリアの周辺における権益と野望を画策するのは、ジハード戦士が激烈なる作戦と熾烈な戦闘の数々をもってその地を圧倒せんとしている恐怖から、ただ逃れようとしているためだ。

トルコは、かくて計画を練り、計算し、観察した。彼らは渋面揺るがせ、慌て勇んで、傲岸不遜にも行動に打って出たのだ。このイスラムの地を防衛し、不信仰者の国々に対する戦いに専念して手をとられているジハード戦士たちの隙に付け入り、トルコは手足を落とされたハイエナのごとく、十字軍同盟の戦闘機の援護を受け、それに守られながら、我々に対する作戦に加わった。

おお、唯一神信仰者よ!トルコは、今日、諸君の作戦の標的となったのであり、諸君がなすジハードの優先的な対象となった。ゆえに、アッラーのご助力を求め、攻撃を加えよ。あの者どもの治安警備を混乱に陥れ、繁栄を恐怖へと転じよ。諸君の戦いの激烈なる地のひとつに加えよ。シリアのカリフ国の軍勢よ、トルコの不信仰者の兵士どもは、犬のごとくに薄汚い血をたぎらせ、諸君のもとにやって来た。

諸君の力をあの者どもに見せつけよ。憤激の炎で焼き尽くせ。諸君の宗教と一神教の御為に、あの悪魔の邪胞、背教の権化、無神論者の結託者どもに報復をなせ。あの者どもの多神偶像崇拝と偽信仰が、諸君の一神教と信仰を打ち負かすことなどできぬのだ。じつにアッラーは、アッラーを畏れる民とともにおられる。これぞ、アッラーと彼の使徒が我らになされたお約束。(後編に続く)

IS・アブ・バクル・バグダディ声明【後編】に続く>>

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バグダディの音声メッセージは、ドイツ語、フランス語、ロシア語、イタリア語、インドネシア語トルコ語などに翻訳したものがあいついで公開されており、メッセージは事前に準備されていたものと推測される。ISメディア部門として公式に声明の翻訳が出された言語の数はこれまでのなかでももっとも多い。言語によって発行元がハヤット・メディア・センターやフラットメディア部門など異なっている。

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10月17日、イラク政府軍とクルド・ペシュメルガ合同部隊は有志連合軍の支援を受けながら、モスル奪還戦を開始。ISはモスルの防備を固めていることを強調した。だが、モスル包囲網は確実に狭められつつある。写真は奪還戦開始直後にISが公開したモスル市内の映像。(IS系アマーク通信映像)

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トルコは現在、シリア北部でスンニ派武装組織を支援して、トルコ軍をシリア領内に進攻させている。またイラク北部では、クルド・ペシュメルガ部隊を連携し、モスル近郊に軍部隊を展開させて、東西2つの戦線でISと対峙している。今後、トルコ軍はISとの戦闘を拡大させつつある。 IS機関紙ルミーヤ第3号では、トルコへの攻撃を呼び掛けている。写真はトルコ軍戦車。ルミーヤ(Rumiyah)第3号掲載紙面より。

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モスル奪還作戦が進むなか、ISは自爆攻撃を繰り返し、徹底抗戦の構えを見せているている。写真は自爆突撃に向かう装甲車両。突入時のロケット砲弾攻撃を減衰させるために前面を鉄板で覆い、網状のスラットアーマーが施されている。(IS系アマーク通信映像)

IS・アブ・バクル・バグダディ声明【後編】に続く>>

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