読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

イスラム国(IS)・イラク・シリア・クルド情勢

イスラム国(IS)・イラク・シリア・クルド情勢

日本語訳【米大統領選・トランプ】女性への卑猥発言をイスラム国(IS)の話題で切り返そうとして無茶苦茶に(動画)

10月9日のアメリカ大統領選の2回目のテレビ討論会。今回は、参加者の質問に答える形式の討論となったが、直前にトランプ候補の過去の卑猥な会話のテープ問題が報じられたこともあり、この点に注目が集まった。はやくも冒頭でこの発言問題が出て、司会者はトランプに質問を向けたのだが、トランプはイスラム国(IS)問題にすり替え、いきなり無茶苦茶になっている。その部分だけ訳出してみた。(一部意訳)

【動画】女性蔑視発言をIS問題で切り返すトランプ

問題の発言は2005年にNBCの番組収録中のバス車内の会話で、おそらくテープは突然発見されたわけではなく、この大統領選の最終局面のタイミングを意図して流されたのではないか。トランプは下品な発言内容を、「あれはロッカールーム・トーク」と弁明。これは更衣室や楽屋のような私的な場で、下品な話題も含め話す冗談話を指す。いずれにしても、大統領選の公開討論なのだから、トランプ側もプロのブレーンが事前に戦略を練ったとも思うが、女性蔑視発言をIS問題で切り返すのは無理過ぎ。

このあと、トランプは、自分は言葉だけだが、ビル・クリントンはもっとひどいことをした、とか、レイプ被害者たちもこの会場に来ている、と反撃している。確かに大統領としての資質に関わる問題なのだろうが、なんだかひどいショーを見ているようだった。

会場のムスリムの女性が、反イスラム主義の広まりへの懸念について両候補に聞いたり、ISについての話題が出たのは、やはりこの問題が国内、国外の両面でアメリカにとって重要な課題となっていると感じる。

f:id:ronahi:20161011120800j:plain

イラク2第の都市モスルはIS最大拠点のひとつとなっている。まもなく始まるイラク政府とクルド・ペシュメルガによるモスル奪還戦は、IS壊滅への大きなカギを握る。大規模な戦闘が予想され、多数の市民の巻き添えも懸念されている。ISはモスル攻撃を想定した軍事演習の映像を頻繁に公開。写真はISが今年6月に公開したモスルでの軍事訓練。

IS対策の問題で、トランプがイラクのモスル奪還作戦について触れたのは興味深かった。一方で、クリントンもクルド・ペシュメルガ部隊に言及したりと、中身の深さは別にしても、大統領選挙の討論の場でこうした名前が出たのは、ISをとりまく情勢に関心が高まっていることを示している。

討論の中で、「パットン将軍もマッカーサー将軍も、いまのアメリカの愚かな中東政策の見て、墓の中で体をよじらせ、打ち震えていることだろう」とトランプは言った。まあ、それはその通りかもしれない。だが、トランプが大統領になったら将軍たちは安らかに眠れるのだろうか。墓から出てきそうでちょっと怖い。

◆IS・イラク・シリア・クルド情勢の
新着記事はツイッターで案内しています>>

広告を非表示にする