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イスラム国(IS)・イラク・シリア・クルド情勢

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【フランス・オランド大統領】「ニース襲撃事件に関する声明」日本語訳 (2016/07/15)

◆IS関連 ◆各国・各組織声明文

【動画】オランド大統領「ニース襲撃事件に関する声明」

7月14日に起きたフランス・ニースでのトラックを使った無差別殺傷事件に関し、オランド大統領は声明を発表。事件の背景がまだわからないなか「テロ攻撃の性格は否定できない」としながらも、「イスラム主義者のテロの脅威にさらされている」と述べている。オバマ大統領がイスラムと言う言葉を容易に用いず過激主義としているのと対照的に、捜査段階ながら「イスラム主義のテロ」としたのは、事件直後の動揺からか、あいつぐフランスでの事件を受けて意図して使ったものなのか。(声明は事件当日夜だが、公表は深夜をはさんで15日)

フランス・オランド大統領
ニース襲撃事件に関する声明 (2016年7月15日・大統領府公表)

恐怖・・・、恐怖が再びフランスを襲いました。今夜、ニースで7月14日(フランス革命記念日)の花火見物のために集まっていた群衆に、人びとを大量に殺害する意図をもったトラックが突入しました。現時点で、複数の子どもを含む77人が犠牲となり、約20人が重篤な状態にあります。これがテロ攻撃である性格を否定できませんが、今回もまた絶対的な暴力となりました。テロの害悪と戦うために私たちがあらゆることをなすべきなのは明らかです。

トラックの運転手は射殺されました。現時点では共犯者がいるかどうかはわかっていませんが、その有無は運転手の身元特定を手がかりに判明するでしょう。フランスは自由の象徴である7月14日という革命記念日に攻撃を受けました。人権を否定する狂信者にとって、フランスが必然的な標的となっているからです。

悲嘆にある国民を代表し、犠牲者とその御家族に連帯の念を表明いたします。現在、負傷者の救護に全力をあげています。地域の医療機関が連携して事態に対処するべく医療対応措置(プラン・ブラン)が出されました。フランス全土がイスラム主義テロリストの脅威にさらされています。この状況にあって、私たちは強固な警戒と毅然とした態度を示さねばなりません。すでに数多くの措置をとり、また法的措置も大幅に強化されました。しかし夏季を迎えていることもあり、警護レベルをさらに引き上げなければなりません。

このため私は首相と関係閣僚である国防相、内務相の提起を受け、対テロ国土防衛作戦(サンティネル作戦)を最高度に維持することを決定しました。これによって憲兵、警察官に加え、兵士1万の投入が可能となります。警察と憲兵隊の負担を軽減するため予備役兵の召集を決定しました。在籍経験のある人員を軍や憲兵隊に召集します。とりわけ国境警備など、必要な場所に配置します。

さらに国家非常事態宣言を3カ月延長することを決定いたしました。これは7月26日に期限を迎える予定となっていたものです。法案は来週中に議会に提出されます。

テロと対決する我々の決意を阻むことはできません。シリア、イラクでの空爆も強化することになります。わが国土を攻撃する者が潜む拠点への打撃は続くでしょう。昨日の朝、私はこれを発表しました。

明日、国防会議会合を開く予定です。これまでにとられた措置、私が発令した措置を精査します。これにより警護・警戒が必要なすべての施設、都市に必要な人員を展開します。この試練のなかで、ニース氏と地元議員を支援し、必要なあらゆる手段を動員するため、国防会議後に、私は首相とニース現地に入ります。

この新たな悲劇を前に、フランスは深い悲しみの中にあります。7月14日を祝うために集まった何十人もの人びとをトラックで意図的に殺害した残虐な行為に戦慄するばかりです。フランスはこの新たな悲劇に深く悲しんでいます。しかし今日、フランスを攻撃する狂信者よりもフランスは常に強くあると断言します。

フランス共和国大統領
フランソワ・オランド

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ニースでのトラックによる差別殺傷事件が起きたは7月14日はフランス革命記念日。犯人の男はこの日を狙って事件を起こしたと見られる。写真は同日、パリでの記念行事に出席したオランド大統領。ニースでの事件は、この日の夜に発生。昨年のパリ襲撃のような組織的計画的なものに加え、先月の警官夫婦殺害のような単独決起型といった予兆を察知しにくいISの攻撃手法に各国は直面することになるだろう。(フランス大統領府公表写真)

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