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イスラム国(IS)・イラク・シリア・クルド情勢

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【オバマ大統領】フロリダ銃乱射事件「オーランドに寄り添う」日本語訳

◆各国・各組織声明文 ◆IS関連

【動画】オバマ大統領「フロリダ・オーランドに寄り添う」

6月12日に起きたフロリダ・オーランドのナイトクラブでの銃乱射事件について、オバマ大統領は、ホワイトハウスから毎週発するメッセージで、米国民に銃規制について呼びかけた。「イスラム過激派」という言葉は使っておらず、慎重にこの問題を扱おうとしていることがわかる。オバマ大統領は、バイデン副大統領とともに事件から4日後にオーランド現地に入り、同性愛者への憎しみを掻き立てる暴力を非難するスピーチをおこなっている。

アメリカ・オバマ大統領
「オーランドに寄り添う」(2016年6月18日・ホワイトハウス公表)

国史上、最悪となった銃撃事件からまもなく1週間です。

オーランドの人びと、とくにレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの朋友の皆さんの悲しみと同じ気持ちが、私たちの心を覆っています。この木曜、犠牲者のご家族の方々を訪れました。私がお伝えしたのは、皆さんは決してひとりではないということです。米国市民、世界の人びとが皆さんとともにあり、今後もそうあり続けます。

事件の捜査は続いていますが、分かっておくべきは、この犯人はネットで過激主義者の情報とプロガンダに接し過激化した、怒りに満ちた、精神的な問題を抱えた個人だったということです。連続殺戮行為のなかで、犯人はISILに忠誠を誓っていました。世界中で一般市民に対する攻撃を呼びかけた集団です。このような攻撃を阻止し、ISILを完全に壊滅するために全力を尽くしていますし、今後も続けます。

情報機関、軍、国土警備、法執行機関などの有能な人員が、多くの攻撃を阻止し、たくさんの命を救いましたし、その手を止めることはありません。勇敢かつ心温まる事例が先週、いくつも報告されことと並行して、銃器による暴力をいかに減らすかにあらためて関心が寄せられました。数日前に述べたごとく、テロに厳しく立ち向かうことは、言葉以上に行動が求められます。今回のオーランドで、そして、以前、サン・バーナディーノで起きた自国内で生まれるテロのような事例では、とくにテロに厳しくあることは、多数の市民をわずかな時間で殺せる能力をもつ攻撃的武器を入手し、アメリカ人をの殺害を目論む者が、こうしたことをできないようにするものもあります。私は、これらについてもこの数週間のうちに話を進めたいと思います。

これはまた私が今週、ずっと考えていたことでもあります。これは私たちに課せられた責任でもあります。来たる「父の日」に際しては、なおさら当てはまるものでもあります。

私は父が近くにいない環境で育ちました。父がそばにいてくれたら自分の人生はどのようなものだったかと思うゆえに、自分の娘たちに自分が良き父たるべく尽くしてきました。すべてのお父さんと同様に、いつも自分の娘たちのことは心配です。皆さんの息子さん、娘さんたちが、毎日行くような場所、例えば学校や、礼拝施設、映画館、ナイトクラブなどで防げたはずの暴力に直面したときなはなおさらでしょう。これらの場所で、戦争に使われるような武器が身近にあるのを許している状況は受け入れ難いことです。お子さんをなくされた親御さんを前にして、次にまた繰り返されるかもしれない悲しい事態を防ぐために国が何もしないというのは理にかなうものではありません。

オーランドでの事件について、子どもに説明しなければならなかったお父さん、お母さんがたにも思いを馳せた1週間でもありました。テロと銃器暴力の犠牲者に捧げられる黙祷を、何度も目にしてきました。そのたびにこうした黙祷は、次にまた何か月も続くごとく繰り返される事態が続きました。

ゆえに、何もしない、ということは、あってはならないのです。自分の子どもを安全で、より愛しき社会の中で育てたいのであれば、私たちはこれらについて語り合わなければなりません。

コミュニティを脅かす銃器の危険性について、子どもたちに語り聞かせる必要がありますが、現状は十分ではりません。反対する人たちが大声で強力であったとしても、私たちのこうした言葉に、彼らは耳を傾ける必要があります。寛容と平等がなぜ重要なのか。これらが存在しなかったたえに、これまで私たちの歴史にいくつもの傷跡が残されたこと、そして、これらを深く理解することが、子どもたちに託された未来をより良きものとするのだと、私たちは子どもたちに聞かせる必要があるのです。子どもたちに私たちの言葉を聞かせる必要があります。また、私たちの命が愛とともにあることを示さなければなりません。

暗黒の時代を経て、光が照らす良きお手本を、子どもたちに思い起こさせる責任が私たちにあることを忘れてはなりません。警察、そして初動対応にあたったのは、現場で人びとの命を救い、また献血を申し出た方々でした。そして悲しみにある人びとを支え、負傷者のもとを見舞ってくださった方々でした。犠牲となった方々の行為が、他の方々を救うこととなったのです。彼らは私たちの子どもの模範となっただけでなく、その行動は私たちすべてが見習うべき例であるのです。

子を持つ親であることは、すべてが自分のコントロールのもとにあるのではないと認識することでもあります。しかし親として覚えておかなければならないのは、つねに果たさなければならないひとつの責任があるということです。私たちの子どもたちに無上の愛と支援を差し伸べ、正しきことと誤ったことの違いを見せ、愛とは何かを教え、人を憎まないことを教え、他者との違いというものが、恐れるものなのではなく、むしろ大いなる授かりものだと教えることが、私たちの義務なのです。

私にとって父親たることは、そばに寄り添うということであります。「父の日」を前に、ともに寄り添いましょう。私たちの家族に、そして傷ついた方々のために、寄り添いましょう。ともに私たちのコミュニティに、そして国としてとして、集いましょう。互いを愛することで、いかに大いなることが成し遂げられるか、それを忘れてはなりません。

すべてのお父さん方に、幸せな「父の日」を。そして素晴らしい週末を。 

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6月16日、フロリダ・オーランド現地で献花するオバマ大統領とバイデン副大統領。(ホワイトハウス公表写真)

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