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イスラム国(IS)・イラク・シリア・クルド情勢

イスラム国(IS)・イラク・シリア・クルド情勢

【IS声明・日本語訳】イスラム国(IS)アブ・ムハンマド・アドナニ声明(全文)【1】前編

◆「領土を失っても敗北ではない」~ISへの攻勢を予期か
武装組織イスラム国(IS)は5月21日、広報官アブ・ムハンマド・アル・アドナニによる音声声明を発表した。欧米をはじめとして世界各地で民間人を標的に攻撃せよとに呼びかける一方、「領土を失っても敗北ではない」とするなど、過去には「ローマも征服してやる」と強気な声明も出していた頃と比べると弱気になった印象を受ける。分かりやすいようにその箇所をこちらで赤い文字にした。いわゆる大本営発表の声明であるにもかかわらずここまで弱気が伺えるのは、ISに対する攻勢を予期しているからとも受けとれる。長文のため2回に分けて掲載。以下は全文翻訳の(1)。【翻訳は英語版をもとにしました。宗教的な表現が多用されているため、一部、補足の上、平易に意訳した箇所もあります。途中に挿入されている「詩」はさすがにうまく訳せません(坂本)】 【声明後編(2)】はこちら>>

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イスラム国(IS)広報官 声明 
「生き長らえる者も明証によって生き長らえさせるためである」

ジハード戦士・シェイク・アブ・ムハンマド・アル・アドナニ・アッ・シャーミー(アッラーよ、彼を守りたまえ) 

1437年 シャアバン月

強大にして威力ならびなきアッラーにすべての称讃あれ。万有への慈悲として、剣をもって遣わされし御方に祝福と平安あれ。以下、かくのごとく:

アッラーはこう仰せになった。

アッラーと使徒に反抗する者は、最も卑しい者の仲間である。アッラーは、「我と我が使徒たちは必ず勝つ」と規定された。まことアッラーは、強大にして偉力ならびなき御方】(抗弁する女章・20 -21節)
さらに我らの御主はユダヤ人について、こう仰せになっている。【あなたがたの主が、審判の日まで彼ら(ユダヤの民)に対し、厳しい懲罰を負わせる者を遣わされ、宣告された時を思え。本当に御主は懲罰に迅速で、また本当に寛容にして慈悲深くあられる】(高壁章:167節)

アブ・フライラ(アッラーよ、彼を嘉したまえ)は、アッラーの使徒がこう仰せになっていたと伝えている。「“最後の時” は、ムスリムたちがユダヤ人たちと戦い、彼らを殺したあとに起る。その戦いの折には、ユダヤ人たちは石や木の背後に隠れるが、その石や木すらも『ムスリムよ!アッラーの下僕よ!ユダヤ人がひとり、私の背後にいる。来て彼を殺しなさい』と告げるであろう」(言行録:サヒーフ・ムスリム

また、彼は、預言者はこう仰せになったとも伝えている。アッラーの使徒はこう言われた。“最後の時”は、ローマ人たちがアマークに上陸するまで、起ることはないであろう。その当時の地上で最良の兵からなる軍勢が彼らを迎え討つために都市(マディーナ)を出発する。隊伍を整えるとローマ人たちは、『我々と我々の中から捕虜を捕える敵(ムスリム)との間をせばめ、彼らと戦おう』と言う。一方、ムスリムたちも『アッラーに誓って、我々は決して退かずに戦う』と言う。だが、戦いが始まると、ほどなくして、軍隊の3分の1の兵は逃げ去る。このような者を、アッラーは決してお許しにならないであろう。別の3分の1は戦死するが、彼らはアッラーの目からみても優れた殉教者である。残りの3分の1は戦傷を負うこともなく勝利し、コンスタンチノープルを占領する。」(言行録:サヒーフ・ムスリム

十字軍どもよ、ゆえにお前たちに災厄を。ユダヤ人どもよ、お前たちに災厄を。お前たちがどこに現れ立とうとも、歩き回ろうとも、抑圧し、罪を犯そうとも、アッラーは予期せぬところからやって来られるだろう。彼の下僕たちがお前たちに最悪の辛苦を味あわせるごとく。これぞ我が御主が我らに約束なさったことであり、アッラーはその約束をお破りになることはない。彼に称讃あらん。無能なるアメリカは、その同盟者とともに、信仰者訳注:ムスリムのこと)を恐怖せしめ、ジハード戦士に対し勝利できるなどと考えている。まったくそのようなことはないのだ!

まこと十字軍同盟は、誰も自分たちにかなうものなどおらず、兵力はその数と装備にあるのだと思い込み、13年前にイラクにやって来た。それからほどなくして、愚か者ブッシュは、軍事作戦の終結を宣言し、戦争は終わったと告げ、最大限の欺瞞と傲慢さをもって、妄想、虚構とうぬぼれに満ちた勝利なるものを宣した。ゆえに、我々は、お前の戦争はまだ始まってすらおらず、それはブッシュのウソと、ジハード戦士たちの正義が明確に照らし出され、アメリカとその同盟者に対する戦争が開始されるまでのわずかの期間にしかすぎないものなのだ、と告げた。アッラーの御許しのもと、かくして、有志連合軍は、ふたつの大河に挟まれし地訳註:チグリスとユーフラテスに挟まれたイラクの地を指す)のいたるところで座礁し、破壊の泥沼に引きずり込まれたのだ。アメリカの経済を疲弊させ、その軍を消耗させた8年にわたる破壊戦争を経て、まぬけ者オバマは、愚かにも再び勝利を宣言して、イラクからの十字軍の撤退を表明した。我々は再び彼に告げた。戦闘はまだ先鋭化すらされておらず、「もしお前たちが去ったとしても、再び戻ってくることになる」と断言しておこう、と。ジハード戦士がこの真実を語る一方、アメリカと、まぬけ者のユダヤは、ウソを振りまいた。かくして、永劫たるイスラム国は、アッラーの恩寵のもとここにあり、他方、ユダヤと十字架の守護者、アメリカは、自身の息子たちをジハード戦士との戦いに引きずり込まれ、イスラム国の壊滅とジハードの終焉を自身とその結託同盟者に約束しながら、軍勢をもってここに戻ってきたのだ。

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ISスポークスマン、アブ・ムハンマド・アル・アドナニ。シリア・イドリブの出身で1977または1978年生まれとされる。フセイン政権崩壊後、シリアからイラク入りした初期の外国人戦闘員で、スンニ派武装組織で活動後、ISの中核メンバーとなった。最高指導者バグダディ師とともに、重要声明を多数発表している。今年1月に空爆で死亡と伝えられていたが、音声声明を公開することで健在をアピールしている。だが、この声明がいつ収録されたものかは不明。今回の声明では、同じく空爆での死亡が伝えられていたグルジア出身のアブ・オマル・シシャニ司令官の名が登場し、死んでいないことを示唆するものともなっている。
ゆえに、よく聞け、アメリカよ!よく聞け、十字軍よ!よく聞け、ユダヤ人よ!

我が御主はこう仰せになっている。【確かに我の言葉は、我が遣わした下僕たちにすでに下されている。彼らは助けられよう。我が軍勢は、必ず勝利を得る】(整列者章:171-173節) 【彼らと戦え。アッラーはあなたがたの手によって、彼らを罰して屈辱を与える。彼らに対し(うち勝つよう)あなたがたを助け、信者の人びとの胸を癒される。またアッラーは彼らの心中の激怒を除き、御心に適う者の悔悟を赦されるだろう】(悔悟章:14-15節)


まこと、我らは、アッラーが約束されたことを待ち望み、アッラーにこそ信を置いているのだ。ゆえにお前たちの軍や群勢など我らの恐れとはならぬ。お前たちの脅しや戦略などで我らを押しとどめることなどできないのだ。お前たちにはいかなる勝利もない。お前たちは敗北するのだ。アメリカよ、誰か指導者を殺すことが勝利だと思ってでもいるのか?それこそニセの勝利にしかすぎぬ。アブ・ムサアブ(ザルカウィ)、アブ・ハムザ(アル・ムハジール)、アブ・オマル(アル・バグダディ)、アブ・ウサマ(アル・アンサリ)を殺して、お前たちに勝利がもたらされたか?もし、アッ・シシャニ、アブ・バクル、アブ・ザイド、アブ・アミールを殺したとして、勝利がもたらされるとでも思っているのか?まこと、そのようなことなどない。勝利は、その対抗者の敗北である。
アメリカよ、敗北は都市や領土を失うことだと思っているのか?イラクで町々を失ったからといって、あるいは我々が町や土地なき砂漠にあったときに、これまで我々が敗北でもしただろうか? (イラクの)モスル、(リビアの)セルト、(シリアの)ラッカやその他すべての都市をお前たちが制圧し、我々が当初の状況に戻ったとして、それが我々の敗北となり、お前たちの勝利となるとでも言うのか?そのようなことなどない!意志力と戦意の喪失の果てにあるものが真の敗北である。アメリカが勝利し、ジハード戦士が敗北するというのは、単なる1つの状況でしかない。我々が敗北し、お前たちが勝利する状況とは、もしムスリムの心からコーランを取り除くことができた場合のみのことである。それこそ不可能なことだ!そのようなことなどできるものか!我らこそ啓典コーランの民であり、その魂を天国にゆだねし者たちなのだ。
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まこと、我らは駆け抜ける疾風とともにホスロー(ペルシア王)を
馬で踏みしだいた軍勢。
槍を手にカエサルの冠を奪い取りし者たち。
かくして、ローマに通ずる道を開いた者たち。

我らが育みたる、あまたの高貴なる者たち。
血の滴りし手、その春先に、降りしきる雨。

整えられしその指は、剣を握らんがため。
説教壇の上で高貴なる行ないをなすために。

顔と胸を向けしは槍の剣先。
勇みて頭を高く上げ、いざ戦場に臨む。

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アメリカ人よ、よく聞け、そして分かっておけ。ふたつの大河に挟まれし地(イラク)でのジハード戦士に対するこの13年にわたる戦争でお前たちは何を成し遂げ、他方、ジハード戦士たちが何を成したか?我らが数百、いやそれに及ばない数だったなか、お前たちは、数十万でイラクにやって来た。それからわずか3年後、ラムズフェルドは辞任し、無能と敗北をさらし、他方、ジハード戦士はイスラム国の建国を宣言したのだ。

アッラーの御許しのもと、幾度か少ない兵力で大群に打ち勝ったではないか。アッラーは耐え忍ぶ者とともにおられる】(雌牛章:249節)

かくして、アメリカは敗北し、その軍は破滅と崩壊に直面し、かろうじて、裏切りと恥辱の輩徒サハワ訳註:イラク政府に協力したスンニ派勢力に救われたのだった。

そして、ジハード戦士に試練を課すアッラーの道がもたらされた。町々での基盤が失われるまで、その試練は増し、辛苦は過酷なものとなった。だが、これはジハード戦士たちの忍耐と確実さを討ち鍛えただけであった。アメリカにとっては、その逃亡のまたとない大いなる機会がもたらされた。そして嘘つきオバマは、勝利なるものを宣言し、(イラクから)撤退した。おお、お前たちは負けたのだ、まぬけな敗北者よ!お前たちの言う勝利とはどこにある?アメリカが作った新たな中東地図とはどこにある?お前は忘れたというのか、あるいは忘れたのを装っているのか?お前たちの差し迫った破滅と終焉をもって、それ(地図)を描いたのは、もしや我々の方だったのではないか?

「自由で、統一された」イラクなるものはどこにある?民主主義とはどこにあるのだ?お前たちは自分自身と、自国民と、世界を欺いたのか?あるいは、いまようやくにして、イスラム国を認めるに至ったか?約束された治安、開発、繁栄とはどこにあるのだ?アメリカよ、お前たちはひたすらウソでごまかしていたのか、あるいは約束などそもそも果たせなかっただけなのか?我々に戦争を仕掛けたことで、世界はより安全になったというのか?もはや恐怖と破滅に慣れっこになってしまったか?カナダ、フランス、チュニジア、トルコ、ベルギーに証言させてみよ。テロを根絶し、ジハードの炎を消し止められたか? それどころかその炎はさらに広がって巻き起こり、あらゆる地へと至ったではないか。ジハード戦士に仕向けられた戦いに対し勝利したどころか、我々は確固としてカリフ国を宣言し、アッラーの恩寵のもと祝福を受けたではないか!

アメリカよ、待っておけ。戦争はまだ終わってはおらず、お前たちはまだ勝ってもいない。アッラーの御許しのもと、お前たちは敗北するのだ。ゆえに待っておけ。我々の剣はまだ鞘から抜かれてはいないし、我々はまだ疲弊してはおらず、我々の志気は下がってもいない。我々からは疲れも弱音も漏れでない。それどころか、アメリカ、お前たちとの戦争の始まりから比べて、我らの力はアッラーの恩寵のもとに飛躍的に数倍にも増強された。アッラーの恩寵のもと、日を追うごとに我々は力を獲得し、他方、お前たちは力を失いつつある。我々は確固たる歩みを続け、お前たちは、オバマの失敗計画のもとに、ただよろめくしかないのだ。

おお、ムスリムたちよ! ムハンマド(祝福と平安あれ)のウンマ訳註:イスラム共同体)よ! シリアはそれらを明確にした。現実が白日のもとにはっきりと照らし出された。死ぬ者は明証(を見せた)後に死なせ、生き長らえる者も明証によって生き長らえさせる。これが結託同盟に集参し、イスラム国との戦いの中に必死に突き進んだいっさいの不信仰者の世界である。この者どもが最優先としたのが、(イスラム国に対して)戦争を仕掛けることであり、敗北させることであり、壊滅させることであったのだ。それにどういう意味があるのか?その目的とは何なのか?その現実とは何か?そのスローガンとは何か?なぜあまたの不信仰者の国々がイスラム国に対する戦争を仕掛けるために集まったのか?アメリカとその同盟国は我々に対して、2万回にもおよぶ空爆を遂行したのか?まさに、2万回にもおよぶ空爆である!我々に対する戦争に、数十億もの富を彼らは費やすのか?なぜ彼らは軍と、犯罪集団と民兵一味を訓練し、武装させるのか?なぜ我々と戦うために、自身の国の息子たちを海外に送るのか?なぜ彼らは吟味の上、戦闘員を訓練し、武装し、支援しようとはしないのか?これに答えられるか、彼らに聞いてみるがいい。あるいはすでに理解できるなら答えてみよと。

全世界は、我々に対する戦争を一緒に仕掛けてきたのではない。それは我々が提携の盟者もなきなか、ただアッラーへの信仰を命じ、またそうすべく他の者を駆り立てたこともなかったゆえである。これに従って忠誠を成し、それを捨てた者に対し不信仰を宣告する。アッラーの信仰において、多神崇拝を警告し、我々はこれに厳しい姿勢で臨む。我々はこれに基づいて敵を規定し、それに関与する者に不信仰を宣告する。これが我々の召請である。これが我々の宗教である。ただこれだけをよりどころに、我々は世界と戦い、彼らは我々と戦っているのだ。

アメリカが、抑圧された者を支援し、弱者を助け、あるいは「人びとの自由」「市民」を守るためなどとして、我々と戦うのだと主張するのは、あらたに嘲笑となるほどの驚きでもない。むしろ嘲笑とは、とりわけムスリムに対してシリアで起きたことを見てきたはずの、自身をイスラムだとする思慮分別なきケダモノどもによって実際に信じられていることである。イスラムが過激主義に転じ、その模倣感化を防ぎ、勝手な解釈をされぬよう、イスラムを守るために我々と戦っているのだと主張することは嘲笑に付す驚きでもない。むしろ嘲笑と大いなる災厄とは、無知蒙昧の驢馬ロバどもである。彼らは誤ってジハード戦士とみなされているが ― ジハード戦士に対してファトワ(宗教令)を発する者たちである。きちんと審査を経たなら背教者であってもアッラーの道を往くジハード戦士とみなされ、ハワーリジュ派訳註:過激主義イスラム組織に対する呼称として用られる)に対し戦っている、などと主張する者どもである!まことアッラーの道とは、抑圧者のはるか上にこそあるものなのだ。

おお、ムスリムよ!まさに勝利はジハード戦士のもとにある。それは証拠と明証に基づく、剣と槍による勝利である。この者こそ、長きにわたり耐え忍びながら、世界の軍勢と国々を討つ小さき集団。この者たちは、圧政の地を叩き、そこで潰すためを除いては、他にはどの国にも分け入ってはいない。(ジハード戦士に対し)いかなる軍隊が立ち向かおうとも、ただ消耗し、流血にまみれ、悲嘆に打ちひしがれる結末がもたらされただけだった。そしてまさに、邪悪なイスラム法学者らが総動員され、ジハード戦士に敵対しようとも、またメディアを駆使しようとも、戦士たちは、疑念に満ちたいっさいの議論に反撃をなしたのである。シリアでの戦争以降、誰一人として弁明できる余地はない。(信仰の)知を得た者、そして一般の者たちの両方にとって、その真実は明確に立ち現れた。ただそこにあるのは、2つの軍勢、2つの軍事キャンプ、2つの塹壕のみである。それはすなわち、不信仰者と、イマン訳註:ムスリムの信仰心)の軍勢の間の戦争である。信仰忠誠と信仰否認との間の戦いである。不信仰者がその戦争でいかなる大義を持ち出そうとも、いかなる目標を掲げようとも、(この事実の前には)いっさいのいかなる戦争も意味なきものである。

「市民」を守り、「人権」「自由」を擁護すると主張する不信仰者の西側諸国どもはどこにいる?まこと、誤りと欺瞞を隠す尊大な仮面は地に落ち、ヌサイリ訳註:アサド政権)の死の樽爆弾、破壊攻撃、ガス兵器のもとにその醜き顔が、本性をあらわした。ジハード戦士が進撃し、勝利を獲得するとき、アメリカとその結託同盟者は痛苦に打ちひしがれる。ムスリムに対して毎日、ロシアとヌサイリどもが虐殺を遂行していることに、世界は涙すら流さない。数百万もの住民が土地を追われようと、ヨーロッパ、アメリカ、その他の不信仰者の国々が感傷の心を震わせることもない。空腹、病気、苦難、助けなく、包囲のされた子ども、女性、老人のあまたの死など、あの者どもは気にも留めぬ。アメリカとその結託同盟者はゴータ、ザブダニ、マダヤ、ムアッダミーヤでの(ムスリムの置かれた)過酷な状況など気にさえしないのだ。彼らの関心事はもっぱら、包囲された町ハイル訳註:ハイルまたはカイル=シリア東部デリゾールのこと。周囲はIS支配下にあるが、町の一部のみ政府軍と住民が残り、攻防戦が続いている)についてのみである。ゆえに彼らは、すぐさまそこに支援を差し伸べ、ヌサイリ(アサド政権支持派)のもとに連日、大量の食料を投下するのである。ヨーロッパ住民やその他の不信仰者の国々は、イスラム国が幾人かの不信仰者の首を切り落とせば、眠れぬ夜を過ごし、狂気のなかで苦しみ、この恐怖に震え、身をすくめ、爆撃を加え、結集するが、ロシア軍が病院や住宅地を破壊しようと心を痛めたりはしないのだ。

十字軍が、そしてヒンズー教徒が、あるいは無神論者が、虐殺や犯罪や残虐非道をビルマトルキスタンインドネシアカシミール、フィリピン、パレスチナボスニア中央アフリカチェチェン、イランのスンニ派、その他のあらゆるムスリムたちに対して行なっていることについて、彼らは耳も目も伏せてきた。犠牲者がムスリムであるゆえに罪に問われず、犯罪やテロとされないのであれば、ムスリムがこれらをしたとて、犯罪やテロとはならないのである。
2に続く >>
 
IS・アブ・ムハンマド・アドナニ声明 【2】に続く>>

f:id:ronahi:20160529181839j:plain5月21日に公開されたアドナニ声明はIS支配地域でも伝えられた。ISは町ごとに「メディア・ポイント」と呼ばれる街頭広報スタンドを数多く設置している。写真は、シリア・ラッカのメディア・ポイントで住民に向けて音声声明を公開する様子。(IS映像)

f:id:ronahi:20160529181858j:plainメディア・ポイントでアドナニの声明に聞き入る住民の様子を伝えるIS広報写真。ISは昨年以来、衛星放送の視聴を禁止しているため、住民は、ISの官製情報以外に接することを制限をされている。(IS映像)

f:id:ronahi:20160529181906j:plain「声明に聞き入る住民」の様子を伝えるIS写真。メディア・ポイントではこうした重要映声明や宣伝動画映像、処刑映像も、DVDで配布したり、USBコピーサービスを行なっている(IS映像))

f:id:ronahi:20160529184437j:plainISは支配地域内の各主要都市でラジオ放送を行なっている。ISラジオ局は「アル・バヤン」と呼ばれる。この写真はアドナニ声明が「アル・バヤン」で放送されている様子を伝えている。(IS映像)


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