読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

イスラム国(IS)・イラク・シリア・クルド情勢

イスラム国(IS)・イラク・シリア・クルド情勢

【IS声明 全文】イスラム国(IS)フランス・パリ襲撃事件 声明文(日本語訳)

◆IS関連 ◆各国・各組織声明文
武装組織イスラム国(IS)は11月14日、フランス・パリでの同時多発襲撃事件に関する声明を発表した。通常のISの武装攻撃の声明と同様の 形で公表されており、ISが襲撃事件に関係したことを認めたものと見られる。声明はアラビア語、フランス語のほか英語やロシア語でも出されている。以下は 声明全文。英語版からの訳出。(一部意訳しています) 
十字軍国・フランスに対するパリにおける祝福されし攻撃戦に関する声明
ヒジュラ暦 1437年 サファル月2日
 
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において
アッラーはこう仰せになった:
「彼らはその砦のみでアッラー(の攻撃)から守れるのだと考えていた。だがアッラーは彼らの予期せぬ方向から襲い、彼らの心に恐怖を投げ込み、信仰者たちと一緒になって、みずからの手でかれらの住まいを破壊した。ゆえに、見る目を持つ者よ、戒めとするがいい」コーラン・追放章(アル・ハシュル):第2節】
 
その成功がアッラーによって可能となった祝福されし戦闘において、カリフ国の兵士たち(アッラーのお力添と御助力を彼らに与え給え)からなる信仰者たちのグループは、淫売と悪徳の首都、ヨーロッパの十字架の主導的な保持者-パリを標的としたのだ。
 
信仰者たちのグループは、現世と訣別し、アッラーの御為に自身の敵によって殺されることを自ら望み、進み出たる青年たちであり、その宗教を信じ、その預言者(彼に祝福と平安あれ)、その教友を支えんがため、これを遂行した。その敵どもにもかかわらず、彼らはこれを遂行した。ゆえに、彼らはアッラーに忠実であり-我々はそう考える-彼らの手に勝利をお与えになり、十字軍の本土のまったき只中で、その者どもの心に恐怖を投げ込んだのだ。
 
かくのごとく、爆弾ベルトと突撃銃を装備した8人の兄弟たちは、フランスの首都の中心部で、精密に標的を選定し、攻撃した。これらの標的は、フランスの愚劣者(フランソワ・オランド)が観覧していた十字軍国たるドイツとフランスのチームがサッカー試合中のスタジアム、スタッド・ド・フランスを含むものである。
 
標的には、淫売と悪徳のコンサートのために数百もの異教徒どもが集まっていたバタクラン劇場が含まれている。また10区、11区、18区などで の同時多発攻撃もなされた。パリは、ゆえにして、十字軍の足元から震撼させられ、その街路は縮み上がったのだ。十字軍どもの200名近くに及ぶ死者と、それを上回る負傷者が、一連の攻撃の成果である。すべての称讃、恩寵、賛美はアッラーにある。
 
アッラーはわが兄弟たちを祝福し、彼らの望んだごとくお受け入れになった。彼らはすべての銃弾を撃ち尽くしたのち、不信仰者どもの群集の只中で爆弾ベルトを爆発させたのだ。アッラーが彼らを殉教者たちとしてお受け入れになり、我々が彼らに続くことを願うものである。
 
フランス、そしてその同じ道に従うすべての国は、イスラム国の標的のトップリストとなり続けることを知らねばならない。この者どもが十字軍の軍事作戦に加わる限り、そして我らの預言者(彼に祝福と平安あれ)を罵ることを畏れぬというのなら、さらに、パリの薄汚い街頭や路地には何の効果すらなかったフランスでのイスラムに対するその戦争と、カリフ国の地のイスラム教徒への戦闘機による空爆自画自賛する限り、その鼻先で死の匂いが漂い続けるだろう。まさに、これは始まりに過ぎない。これはまた、この件から教訓を得ようとするすべての者への警告でもある。
 
アッラーは偉大なり
 
「すべての栄誉は、アッラーと使徒、そしてその信仰者たちにある。だが、偽信者たちは、これが分からない」コーラン・偽信者章(アル・ムナフィクーン):第8節】

【訳注1】十字軍: この声明で使われる十字軍とは、「ISに敵対するキリスト教諸国やその同盟国」を意味する。ISの規定では、日本もこの十字軍の同盟国ということになる。

【訳注2】 カリフ国: カリフとはもともと預言者ムハンマド亡きあとのイスラム共同体(ウンマ)、またはイスラム国家における最高権威、指導者の称号。ISは、指導者バグダディ 師を「カリフ」などとし、シャリーアイスラム法)に統治されるスンニ派イスラム国家の建設を掲げている。とくにバグダディ師が公然と姿を現した2014 年以降は、「カリフ制の下の国家」という意味で「カリフ国」の表現が目立って使われるようになっている。

f:id:ronahi:20160127032915j:plain【ISが公表した声明】 11月14日、ISがウェブ上に公表したパリでの同時多発襲撃に関する声明。アラビア語、フランス語のほか英語やロシア語、ドイツ語でも出されており、事件を広くアピールする狙いがあると思われる。このロゴを入れたデザインで出される声明のほとんどが戦闘関連の「速報」で、戦報または軍事声明として扱われている。

 【関連記事】

◆IS・イラク・シリア・クルド情勢の
新着記事はツイッターで案内しています>>

広告を非表示にする